コラム COLUMN
猫の健康診断を受けて一緒に長生きしましょう
こんにちは。
神戸市西鈴蘭台の「市田動物病院」です。
猫の健康診断と聞くと、「うちの猫はまだ若いから大丈夫」「特に具合の悪いところはないから必要ない」などと思われるかもしれません。
けれども、健康診断は健康な時にこそ受ける意味があります。
健康診断が必要な理由や、どんなことをするのかを説明するので参考にしていただきたいです。
猫をはじめ、動物たちは弱っていることを隠す習性があります。
飼い主さまが猫の様子がいつもと違うことに気づいたときには、すでに病状が進んでいる、というケースもあるでしょう。
また、猫は人間の約4倍のスピードで成長しています。いつまでも子どものように感じていても、人間に換算すると飼い主さまの年齢を超えていた、という場合もあります。
健康なうちから健康診断を受け、元気なときの数値を記録しておくと、いざというときの病気の早期発見にも役に立ちます。
まずは問診で、普段の猫の生活の様子を聞かせてください。
「外に散歩に出ることがある」といった飼育環境から、「水をよく飲むようになった」「食べる量が減ったように感じる」などの気になる症状まで、ささいなことでも伝えてください。
視診・触診・聴診と体重測定で全身の状態を確認し、尿検査、便検査、血液検査を行います。
どの検査も大事ですが、猫は泌尿器系のトラブルが多いといわれています。尿検査は必須ですので、上手におしっこが採れない場合は動物病院までご相談ください。
健康診断を受けることで見つけられる病気はどんなものがあるでしょうか。
尿検査で発見できる泌尿器系の病気として、尿石症、腎臓病、糖尿病などがあります。
尿石症では尿に結晶が見られることがあります。また、腎臓病にかかっている場合、初期症状として薄いおしっこをすることがあります。糖尿病で尿糖が出ていないかも調べます。
血液検査で、命にかかわる重大な病気がかくされていないか、ウイルスの感染の有無を調べます。
特に保護猫を家族に迎え入れる場合は、一緒に生活をする前にしっかり調べるようにしましょう。
当院は、エキゾチックアニマルも診療している動物病院です。犬・猫以外の動物たちの健康診断も行っています。
家族として一緒に暮らす動物たちが長生きできるように、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。
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