コラム COLUMN
【犬や猫の風邪症状】気を付けたいポイントや動物病院の受診の目安について
こんにちは。
神戸市西鈴蘭台駅より徒歩10分の「市田動物病院」です。
寒さが厳しくなるこの時期、愛犬や愛猫の体調が気になりますよね。
中には、くしゃみや鼻水などが出ていて「風邪をひいたのでは!?」と心配されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
犬や猫も、人間の風邪と似たような症状が現れることがあります。
それぞれ気をつけていただきたいポイントと、受診の目安についてお伝えします。
咳を繰り返している犬は、「ケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)」という呼吸器疾患にかかっている可能性があります。
原因は、犬アデノウイルス2型、パラインフルエンザウイルス、気管支敗血症菌(ボルデテラ属細菌)、マイコプラズマ属菌などのウイルス感染によるものです。
感染経路は、飛沫や接触によるもので、ペットショップや多頭飼育環境などで広がりやすいといわれています。
人間と同じように、免疫の低い、あるいは免疫バランスの崩れた状態だとかかりやすく、特に生後数ヶ月の子犬やシニア犬は注意が必要です。
最初は「カハッ、カハッ」という乾いた咳から始まります。
進行すると「ゲホッ、ゲホッ」と吐き出すような咳へと変わっていき、鼻水やくしゃみ、高熱、食欲不振がみられることがあります。
重症化すると気管支炎や肺炎に至る可能性もあるため、症状に気づいたらなるべく早く動物病院を受診しましょう。
猫は鼻呼吸をしているため、ホコリやニオイなどの外的刺激があると、生理現象としてくしゃみや鼻水が出ます。
しかし、連続したくしゃみが何日も続いたり、粘り気のある鼻水・鼻づまりや、目の充血・目ヤニ・涙が出ていたりする場合は、「猫風邪」にかかっている可能性があります。
正式には「上部気道感染症」といい、主な原因はヘルペスウイルスやカリシウイルス、クラミジアなどの細菌感染です。
猫風邪が進行すると、咳や食欲不振、発熱や肺炎になる可能性もあります。
感染経路は犬と同様、飛沫・接触によるものです。
特に野良猫はさまざまな細菌に感染していることが多く、外へお散歩に出かける子や、多頭飼いの場合も感染リスクが高いといえます。
免疫の低い子猫やシニア猫はかかりやすいため、普段から様子をよく見てあげましょう。
ワクチンを打ったにもかかわらず、くしゃみや鼻水が続くようであれば別の病気が隠れている可能性もあります。
ケンネルコフや猫風邪は特効薬がないため、検査をした後、症状に合わせて対症療法を行います。
万が一かかってしまったときは、十分に回復するまでなるべく安静にしましょう。
日ごろからお部屋の温度・湿度を保ち、小まめに換気をすることも感染予防になります。
定期的な健康診断も、ペットの大切な命を守ることにつながりますので下記のコラムをご参照ください。
神戸市北区の市田動物病院では、犬・猫だけでなくエキゾチックアニマルの診療も行っています。
ペットの様子で気になることがあればお気軽にご相談ください。
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