
避妊・去勢手術 spay neuter
避妊・去勢手術の重要性

避妊・去勢手術は、望まない妊娠や出産を避けるだけではありません。
避妊・去勢手術を行うことで、さまざまな病気の発症リスクを抑えることができます。
また行動面でも、大きなメリットがあります。
犬の避妊・去勢手術で予防できる病気
メス | オス |
・乳腺癌 ・子宮蓄膿症 ・子宮がん ・子宮内膜炎 など | ・精巣腫瘍 ・前立腺肥大症 ・会陰ヘルニア ・肛門周囲腺腫 など |
その他、下記のような行動面のメリットもあります。
・発情期のストレスを軽減できます。
・マーキングやマウンティング、遠吠え、他の犬との喧嘩を抑えることができます。
猫の避妊・去勢手術で予防できる病気
メス | オス |
・子宮蓄膿症 ・子宮内膜炎 ・子宮がん ・卵巣がん ・出産時の産科疾患 ・持続性発情 など | ・精巣腫瘍 ・前立腺肥大症 ・睾丸腫瘍(セルトリ細胞腫、間細胞腫) など |
不妊手術を受けた猫は、交尾によって感染する猫白血病ウイルス感染症などの感染リスクの軽減が期待できます。
その他、行動面のメリットもあります。
尿スプレーや発情期の放浪癖・特有の鳴き声・他の猫への攻撃行動を抑えることができます。
避妊・去勢手術のデメリットは?
●太りやすくなる
避妊・去勢手術後は必要なカロリーが減るため、太りやすくなってしまいます。
食事量や運動量を適切にコントロールして体重管理をしてあげましょう。
●全身麻酔のリスクがある
避妊・去勢手術ともに全身麻酔のリスクがありますが、適切な麻酔管理でリスクが軽減できます。
避妊・去勢手術の時期は?

・初回発情を迎える生後6~8ヶ月ころがベストです。
※初回発情時期には個体差があります。
・何歳でも避妊・去勢手術は可能です。
※5歳以上の子や持病のある子は、より詳細な術前検査を行う場合があります。
避妊・去勢手術の流れ


2.術前検査
・術前検査として身体検査や血液検査、レントゲン検査を行います。
・検査結果によっては、手術をお見送りする場合もあります。

3.手術前日
・手術前日の24時 (当日午前0時)以降は食べ物を与えず絶食してください。
※もし何か食べてしまった場合は、必ずお申し出ください。(水分は与えて頂いて構いません)
※手術は全身麻酔で行います。手術中の嘔吐は窒息につながるケースがあり大変危険ですので、絶食は守ってください。

4.手術当日
・手術当日は、朝から食べ物も水も与えないようにお願いします。
・お約束の日時にご来院ください。
※ご予定が合わない場合はご相談ください。

5.お迎え
・入院期間は、日帰り~1泊2日となります。
・術後の注意事項等のご説明後、退院となります。
手術後の注意事項
術後2週間ほどは、ペットの様子をよく見守ってください。

6.抜糸(目安:術後1週間から10日)
・傷口が完全にふさがるまでエリザベスカラーは外さないでください。
※万が一、傷口が開いてしまった場合には、すぐに当院までご連絡ください。