コラム COLUMN
【鳥の病院】小鳥の風邪症状とは?~気をつけたいポイントと鳥病院の受診のめやす~
こんにちは。
神戸市北区の「市田動物病院」です。
まだまだ寒い日が続きますね。
インコや文鳥などの小鳥を飼っている方は、寒さ対策にも気をつけられていることでしょう。
小鳥も人間のような風邪症状が出ます。
今回は、小鳥の風邪症状と気をつけたいポイント・鳥病院受診の目安についてご紹介します。
小鳥の風邪症状とは?小鳥は呼吸器疾患になりやすい
鳥類の呼吸器は、哺乳類とは違った構造をしています。
飛ぶために効率よく酸素を取り入れることができ、飛翔による発熱を冷却するシステムが備わっているのです。
そのため、細菌に感染しやすく身体が冷えやすいという側面もあります。
季節の変わり目や寒暖差の激しい日は、特に気をつけてあげましょう。
小鳥が風邪をひくと、鼻水やくしゃみ、咳が出ます。
口を閉じた状態でくしゃみが続くようであれば、上部気道炎になっているかもしれません。
これは、喉から鼻にかけて炎症が起こっている状態です。
くしゃみとともに、鼻水が飛ぶこともあります。
また、涙目や不自然な瞬き、片目だけをずっとつぶっているなど、目の動きに違和感があると副鼻腔炎に至っているかもしれません。
この場合、黄色い鼻水が出たり、鼻の周りも黄色く汚れたりします。
「下部気道」にも炎症が及ぶと、口を半開きにして「ケッケッ」と乾いた咳が続きます。
やがて呼吸困難や肺炎・気嚢炎になると深刻な状態になるため、早い段階で受診をしましょう。
毎日の健康チェック&快適な環境を保ちましょう
繊細な小鳥の変化に気づくことができるよう、なるべく毎日健康チェックを行いましょう。
また、適切な温度・湿度、換気を行うことも大切です。
飼っている小鳥によって適した温度や湿度は異なりますが、ポイントは寒暖差です。
ある程度人間の生活に順応できるものの、冬場は20℃前後を保ち、寒暖差は5℃前後に抑えましょう。
ケージ近くに温湿度計を置き、エアコンなど部屋全体を温められるものと、必要に応じて外付けのヒーターなどを活用するとよいでしょう。
特に、ヒナやシニアの鳥、病気の鳥はしっかりと保温してください。
神戸市北区の市田動物病院では、小鳥などのエキゾチックアニマルの診療も行っています。
動物たちの些細な変化でも、何か気になることがあればお気軽にご相談ください。
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