鳥の健康状態のチェックポイント！

こんにちは。11月より市田動物病院の一員になりました、獣医師の鎌田と申します。
 
市田動物病院では犬・猫はもちろん、それ以外のエキゾチックアニマルもたくさん来院され毎日刺激を受けています。
 
中でも鳥さんが多く、鳥を飼っているご家庭がとても多いということを知り驚いています。
 
そこで、今回は鳥の健康状態のチェックポイントをいくつか紹介させていただきます。
 
 

鳥は寒さや体調不良等で体温を維持できなくなると、羽を膨らませて熱の放出を防ぎます。
寝ているときや卵を温めている時にも膨羽することはありますが、それ以外での膨羽は注意が必要です。
 
 

鳥は貧血では、嘴・脚・アイリング等が白く見えることがあります
また、脱水していると眼球が落ちくぼんで見えることがあります。
 
 

体重測定や触診で肉付きを確認してみましょう。
鳥は胸の中央に垂直に骨（竜骨）があり、この竜骨を境に左右に大きな胸筋が存在します。
この胸筋は全筋肉の半分を占めると言われ、病気になると瘦せてしまいます。
理想は、触ったときに発達した筋肉と竜骨がわずかに触れる程度です。
胸筋が少なく竜骨が容易に触れれば痩せ傾向、左右の胸筋の間が溝になって竜骨に全く触れないのは
肥満ということになります。
 
 

鳥は低酸素状態に弱く、呼吸困難は死に至ることもありとても危険です。
開口呼吸、首を伸ばして上を向いている、肩や尾を呼吸とともに上下させる等を見られた時は
無理に触らず、すぐに病院にお越しください。
 
 

鳥の排泄物（便、尿、尿酸）には様々な情報が含まれています。
普段から排泄物の色、量、形などを観察しておくことが重要です。
 
 
日常の状態を知っておくと、何か異常があった時に早期発見が可能になります。
気になること、不安なことなどありましたらお気軽にご相談ください。